リンゴ大好き

大好きリンゴのしゅるいについて

陸奥


特に大きく、ルビー色が美しい陸奥というりんごがありますね。りんごの中でも独特な赤みを持っています。

 

この陸奥はゴールデンデリシャスと印度を交配したものを、さらに選抜・育成した品種です。イギリスではking of applesとも呼ばれ、世界でもりんごの王様だということです。日本で陸奥はルビー色が一般的ですが、実は陸奥はもともと黄色っぽい色のりんごです。

 

栽培研究の途中で、試験的袋を被せて育成し収穫前に強い光をあてたところ、こういったルビー色の美しい実が誕生したのです。あまりにも美しく立派なルビー色の陸奥は、袋を使わずに栽培されたサン陸奥の何十倍という高値が付いたほどです。

 

しかし、決してサン陸奥の味が悪いわけではなく、最近ではサン陸奥も見直されてきています。また、光を通さない袋をかぶせたまま、樹上で熟成させたシルバー陸奥と呼ばれるものもあります。

 

このシルバー陸奥は収穫後しばらく保管すると、鮮やかな黄金色になることでも有名です。黄金色ですがシルバーです。陸奥・サン陸奥・シルバー陸奥とも同じ陸奥です。それぞれにとても美味しく、保存性が高いことで愛されている品種です。


北斗


ふじと陸奥を交配してつくられたとされる北斗は、とても美味しいりんごの一つです。ただ、どうもこの北斗は交配されたとされる陸奥が、ちがう品種、交雑和種とされる研究結果があり、誕生はベールに包まれた珍しい種類のりんごでもあります。果実はふじやつがるよりも大きめで、陸奥よりも小さめ、りんご全体から行くと大きい部類に入るでしょう。甘み酸味共にとても芳醇で、香りも良く蜜も良く入ります。果汁も多く食感も最高なのですが、保存が難しい難点があります。北斗を熟成させることで

 

、こういった最高のりんごとなるのですが、成熟するとツルワレやがくあにカビの胞子が入り込む隙間ができてしまったりと、外観が悪くなりやすい性質を持っているのです。店頭に並んでも、見た目が悪かったり、長期の展示ができないことで、まだ熟していないものが市場に出回る傾向があります。熟していない北斗は硬くて美味しくないため、本当の北斗を知ることが難しい現状があります。成熟した北斗は、ふじやつがるに引けを取らない、またはそれ以上のりんごと言われることもあり、熟した本当の北斗を多くの人に味わってもらいたいものです。


新世界


りんごの多くは寒い地域で栽培されるのですが、温暖な気候でも栽培に向いているのが新世界です。群馬県などで良く作られているようですね。1988年に品種登録された比較的新しい品種でもあります。非常に鮮やかな紅色に色着く、見た目が美しいりんごです。表面の縞模様も特徴的です。

 

大きさはふじやつがるよりもやや大きく、酸味が少なめで甘みを強く感じる品種です。食味も良好なので特に根強いファンも多いようです。旬は10月中旬から10月下旬とされていますが、あまりの着色の良さに、早めに収穫されてしまう事もあるようです。熟成していない新世界は実が硬く渋みが強い為、美味しくありません。

 

また、熟すことでツルワレをおこしやすい特徴もあるために、早めに出荷されてしまう傾向が強いようです。新世界だけではなくりんご全般に言えることですが、ツルワレをしたところで決して味が落ちるわけではありません。むしろ、蜜や甘みが多いからこそ起こる現象なので、見た目だけを重視するのではなく、本当のりんごの美味しさが正しく広まってほしいものです。マイベストアップル、そう思える品種と巡り合いたいものですね。


紅玉


日本でりんご栽培が始まった明治初期から親しまれてきた古いりんごの紅玉。どんな土地でも栽培ができ、収穫量も多く、味も良いことから、青森県を中心に広く栽培されてきました。各地で愛されてきた影響で、土地によって呼び方が異なっていたのですが、明治30年代に紅玉と統一されたようです。それでも、いまだに満紅や千成とよぶ年配の方もいるようです。収穫時期は10月ごろで、小ぶりな実と酸味の強い甘み、芳醇な香りと果汁の多さが特徴的です。そのまま食しても良いのですが、火を通しても煮崩れしにくい性質と、酸味の強さから、加工するりんごとしては右に出るもののいない存在となっています。昭和40年代以降、バナナなどの輸入自由化や、作物の豊作、食や嗜好の変化に伴って、甘みが強く大きめの実が好まれデリシャス系のふじやつがるに人気が集中したのですが、加工品の技術やパターンが多くなるにつれて、紅玉が見直されるようになり、今ではりんごの加工品と言えば紅玉とまで言われるようになりました。洋菓子のアップルパイ、和菓子のりんご餡、様々に形を変え、りんごの美味しさを表現してくれている一つです。


王林


10月の中旬ごろが旬と言われているのが、王林です。日本人にとって青りんごと呼んでいるほとんどがこの王林にあたるとされています。

 

王林はゴールデンデリシャスと印度というりんごから生まれた品種で、特に甘みが強く、保存性に優れたりんごです。福島県の伊達郡で生まれた王林は、地元の人にはナシリンゴやソバカス美人などと呼ばれていました。緑黄色の皮に果点と呼ばれるポツポツとした点がそう呼ばせていたのでしょう。しかし、あまりの美味しさにりんごの中の王様という意味を込めて、伊達農協の組合長が王林と命名したそうです。

 

肉質が緻密という特徴があり、食感はぼそぼそしたように感じることもあるかもしませんね。しかし、果汁が多く、酸味が少なく、甘みが強いことで、人気のある品種です。生産者のあいだでは、りんごの色づきに気をとられ過ぎずに栽培しやすいと好評なようです。こういった栽培のしやすさも手伝って、普及したとも言われています。袋を用いて傷を避けると甘みが少なくなってしまうので、基本的に袋を使った栽培はされません。サン王林というモノがないのも納得です。


つがる


日本のりんご生産の中でも、ふじに次いで多いと言われているのが、つがるです。つがるは1975年に登録され、40年近く愛されている品種です。ふじと同様に、サンがつくサンつがるが存在し、袋を被せて栽培するかしないかで、つがるとサンつがるの呼び名に変わります。その名の通り、青森で多く栽培されるつがるは、早生種で9月ごろから市場に出回ります。早生種は酸味が強く、小ぶりというイメージがありますが、つがるは甘みが強くふじかふじ以上の大きさを持っています。

 

なかなか優秀な品種ですね。果汁が豊富で、歯ごたえもあるつがるですが、果汁の多さゆえに常温での長期保存が難しい一面を持っています。家庭で大量につがるを手に入れたのであれば、ビニール袋に入れて、なるべく空気をぬき、冷蔵庫での保存をお勧めします。ある程度保存をすると、りんごの表面をワックスでコーティングしたようなべとつきが気になることがありますが、これは熟度が高くなりリノール酸たオレイン酸が増えてこのような状態になるだけであり、食べることに何の支障もありません。安心して食べてくださいね。


スターキング


スターキングは登録名をスターキングデリシャスと言い、アメリカ果樹園で栽培されていたデリシャスの中でも、濃い色の実を付けた枝変わりとして発見された、偶然の産物ともいえる品種です。日本へは昭和初期に品種登録がされています。日本への導入ルートはいくつあるとされ、明確にどのルートのものが現在まで残っているかは、分かりません。元の品種であるデリシャスは、美味しいりんごではありますが、色づきに難点がありました。見た目をよくするために樹上でおいておくと、収穫後の日持ちがしないのです。ですから、着色の良い枝変わりが発見されたことで商品価値がぐんぐん上がり、一気に世界に羽ばたく品種となったわけです。

 

スターキングは濃い紫紅色をしている独特な風貌の持ち主です。大きさはふじやつがると同じくらいで、縞模様が現れることもあります。香りが高く、甘くて食感も良い品種です。常温での貯蔵は向いていないので、冷温保存をするとよいでしょう。10月の中旬ごろから出回るものは、未熟なものが多く、そういった早採りのスターキングは、風通しの良い冷たい場所で保管することで、香りや風味が引き立ってきます。


ジョナゴールド


ジョナゴールドはアメリカの農場試験場で交配された品種で、日本へは昭和45年に秋田の果樹試験場によって導入されたのが始まりとされています。ジョナゴールド非常に酸味と甘みのバランスがよく。果汁も豊富で口当たりも良いとされていますが、収穫時期や熟成期間によって、その差が激しく食べてからでないと分からないために、難しい一面を持っています。一般的に9月後半から10月初めといった早い時期に収穫されたジョナゴールドは、酸味が強く渋くてまずい傾向にあります。ただ、生産者の側からすると、まだ未熟な実の方が保存性が高く、市場に並び始めの方が値段も良いので、早めに出荷してしまうようです。もちろん、早めに出荷されたものでも美味しいジョナゴールドがありますので、できれば味見をして味を確認し、直接その農家のジョナゴールドが購入できると良いでしょう。ジョナゴールドの購入は10月よりも11月上旬まで待った方が得策です。見た目が美味しそうでも、その限りではないことを忘れないでくださいね。あまりメジャーではありませんが、袋をかぶせた状態で樹上で熟成されたホワイトジョナと呼ばれるものもあります。樹上で熟成されているため、白いながらも美味しいと評判のようです。


サンふじ


りんごの王様とも言われるふじ。ふじとサンふじという2種類の名前の聞いたことがあるかもしれませんね。ふじとサンふじは同じりんごです。しかし、栽培方法の違いで、呼び名が違うのです。実を育成している段階で、実に袋をかけて栽培するのがふじ。袋をかけずに育てたものをサンふじと言います。サンとは太陽の事ですね。袋をかけることによって、傷や痛みを予防でき収穫前に袋を摂ることで、色づきがよく、見た目が抜群になります。ですから、サンふじは袋をかけないため、小さなキズやなどがあることも多いのです。

 

しかし、太陽の光をいっぱい浴びて、雨や風の中でもたくましく育った実は、元々りんごが持っているミネラルやビタミンが豊富で、深みのある味わいになります。蜜が非常に多い品種としても有名なサンふじは、生のまま味わうことで、シャキッとした歯ごたえと、ジューシーな甘みを楽しむことの出来る品種です。ただ、この蜜は収穫から時間が経つにつれて果肉に吸収されてしまう性質を持っています。蜜がたくさん入った美味しいサンふじを味わうには、旬である11月ごろしかチャンスがないのです。